日本製鋼所室蘭製作所の歴史に感動

7月6日(木)、7日(金)と(一社)日本粉体工業協会のH29年度第一回粉砕分科会に参加しました。今回は日本製鋼所室蘭製作所と室蘭工大、それに江別製粉㈱の訪問見学でした。特に日本製鋼所室蘭製作所の歴史に触れて感動を覚えたので報告します。まず明治44年に皇室の御宿泊所として建設された「瑞泉閣」を見学しました。歴史の重みが感じられる大変趣のある建物で、保存されているものも大正天皇や昭和天皇、東郷元帥などの所縁のものばかりです。現在は日本製鋼所の迎賓館として利用されているとのこと。私たち庶民が席に着くことは間違ってもないでしょう。次いで日本刀制作の「瑞泉鍛刀所」を見学しました。我が国の日本刀制作技術の保存と向上を願って、日本製鋼所によって大正七年に建てられたものです。名工として名高い堀井家が代々刀匠を務めています。現在でも国内の刀匠は200人以上いるようですが、中でも由緒ある名家とお見受けしました。現在の鍛刀所当主堀井胤匡氏を支えている佐々木直彦氏は、見て覚え、手にして身に付けてきた伝統的な鍛刀術を、科学的に解明して2008年に室蘭工大で博士号を取られたということです。すごいですね。